将棋では敵陣に駒が入ると成ることができて、駒の威力が増します。特に「歩(歩兵)」の場合はそれが顕著です。
駒が成って裏返ると「銀将」「桂馬」「香車」は「成銀」「成桂」「成香」などと呼ばれたりしますが、「歩(歩兵)」は他の駒と違って成って裏返ると独特の呼び方・読み方があります。
将棋の歩が成ると何になるのでしょうか、また読み方はどうでしょうか?
また、「歩(歩兵)」裏返た後の動き方も気になります。
今回は、将棋の歩が成ると何になるのか、読み方、裏返ると出世して大変身する動き方などについて見ていきます。
将棋の歩が成ると何になる?読み方は?
将棋では「歩(歩兵)」が成ると「と金」になります。「歩(歩兵)」は裏返るとひらがなの「と」に似ているため、「と金」あるいは略して「と」と呼ばれたりもします。
将棋の駒が成るには相手陣の3段目以内に移動する必要がありますが、「王将」と「金将」以外の「飛車」「角行」「銀将」「桂馬」「香車」「歩兵」のすべての駒が成ることができます。
裏返ると基本的にはもとの駒より強い威力のある駒に変身し、攻撃力がアップします。
成った後はもとの「歩兵」の動きに戻ることはできないので、成った状態のままで指し続けなければなりません。
もともと前に1マスしか進めない「歩兵」ですから、成らなかったケースはこれまで一度もありません。
持ち駒の「歩兵」を相手陣の3段目以内に打った場合は、すぐに成ることができず、移動させることで初めて成ることが可能になります。この場合は「と金」になるには2手かかります。
「銀将」「桂馬」「香車」は戦略上、不成がちょくちょく見られます。特に「銀将」の不成が最も多いといっていいでしょう。
「歩(歩兵)」が成ると「と金」になる
「と金」の読み方:ときん
将棋の歩が裏返ると動き方は出世して大変身
将棋の歩が成ると何になるのか、読み方もわかりました。では、将棋の歩が裏返ると動き方はどうなるのでしょうか。
上述したように、相手陣の3段目以内に移動すると成った歩は「と金」と呼ばれますが、動き方は「金将」と同じになります。
具体的には、成った歩は前方と斜め前、左右に1マスずつ、つまり斜め後ろの2か所以外のすべてのマス目に1マスずつ動くことができます。つまり、動き方は「銀将」「桂馬」「香車」が成った場合と同じというわけです。
将棋の「歩(歩兵)」と「と金」の動き方
もとの歩の動きには戻れませんが、前に1マスしか進めない駒だった「歩兵」が「金将」に変身するのですから、一般の会社でいえば平社員が管理職になる、あるいはそれ以上の大出世といえます。
相手に取られたとしてももとの歩に戻ってしまうので、守りの要の「金将」や「銀将」などと交換になれば非常に効率がよく「と金攻め」などと呼ばれています。
また、次の手で「と金」に成れるマス目に歩を打つことを「歩を垂らす」といい、相手陣の急所をつく攻めとして効果が高い場合が多いです。
「と金」の使い方だけではありませんが、将棋では「歩(歩兵)」の使い方が戦略上、非常に重要なのは間違いありません。
「金将」と同じ(前方と斜め前、左右に1マスずつ動ける)
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将棋の歩が成ると何になる?裏返ると出世して大変身!~まとめ
今回は、将棋の歩が成ると何になるのか、読み方、裏返ると出世して大変身する動き方などについて見てきました。
将棋の歩が成ると何になるのか、読み方、動き方は、以下の通りです。
「歩(歩兵)」が成ると「と金」になる
「と金」の読み方:ときん
将棋の「歩(歩兵)」が成った「と金」の動き方
「金将」と同じ(前方と斜め前、左右に1マスずつ動ける)
「歩(歩兵)」は裏返るとひらがなの「と」に似ているため、「と金」あるいは略して「と」と呼ばれたりもします。
「歩(歩兵)」が成った「と金」は相手に取られたとしてももとの歩に戻るだけなので、守りの要の「金将」や「銀将」などと交換になれば非常に効率的です。
「と金」の使い方だけではなく、将棋では「歩(歩兵)」をうまく使うことが勝負を分けるポイントのひとつといっても過言ではありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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