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将棋連盟会長の報酬・任期と歴代会長まとめ!次期羽生さんの後を継ぐのはだれ?

2023年6月、羽生善治さんが現役棋士のまま日本将棋連盟会長に就任し、大きな話題となりました。

タイトル獲得数99期で、あと1期で前人未到の100期に迫っている状況での負担の多い会長就任だけに驚いた将棋ファンも多いことでしょう。

それはそうとして、この日本将棋連盟会長の報酬任期はどうなっているのでしょうか?

これまであまり注目されることは少なかったかもしれませんが、歴代会長には歴史に残る棋士たちの名が並んでいます。さらに羽生善治会長の後を継ぐ次期会長も予想してみました。

今回は、日本将棋連盟会長の報酬と任期、歴代会長、さらに羽生善治会長の後を継ぐ次期会長も予想していきます。

将棋連盟会長の報酬と任期

日本将棋連盟は2011年(平成23年)4月1日から公益社団法人となり、役員報酬が公開されています。

日本将棋連盟の役員報酬規程によると、会長の報酬は月額410,000円でこれに通勤手当と年2回のボーナスなどが加わります(月額報酬以外の具体的な報酬金額は不明)。

ちなみに専務理事の報酬は月額372,000円、常務理事の報酬は月額342,000円です。

ボーナスが合わせて年4か月分と仮定すると、会長の年収は約656万円となります。

会長の年収
6,560,000円=給与4,920,000円(41万円×12か月)+ボーナス1,640,000円(41万円×4か月)※ボーナスは仮定

民間の会長職の平均年収が数千万円であることを考えると、決して高くはないことがわかります。

また、日本将棋連盟会長の任期は2年です。これは日本将棋連盟の規定に基づいており、会長など役員は連盟の棋士総会による投票で選任されます。任期満了後には再選が可能です。

日本将棋連盟会長の報酬と任期
報酬:410,000円/月+通勤手当+ボーナス(年2回)+退職慰労金
任期:2年
参考 ⇒ 「公益社団法人日本将棋連盟 役員報酬規程」(pdf)

歴代将棋連盟会長一覧

続いて、日本将棋連盟会長の歴代会長を見ていきましょう。

戦後、日本将棋連盟会長に就いた棋士はこれまで13名で、このうち坂口允彦さんと加藤治郎さんの2名が2回務めています。

就任期間最長は二上達也さんの14年間、その他では大山康晴さんの12年6か月が10年以上の長期就任になります。

最年少は原田泰夫さんの38歳、最年長は二上達也さんの67歳での就任で、近年は50代での就任が多くなっている傾向が見られます。

また、日本将棋連盟の会長は引退した棋士が務めるイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、意外にも引退棋士が務めたのは加藤治郎さんと米長邦雄さんの2名のみで、あとは全員が現役のまま会長に就いています。

その他、歴代会長は全員がA級棋士で、永世名人など永世称号資格保持者が多いのも特徴です。会長を選ぶ選挙では過去の実績がものを言うという側面も垣間見えるような気がします。

戦後の日本将棋連盟会長の歴代会長は、以下の通りです。

日本将棋連盟歴代会長一覧(戦後)

氏名 就任期間 備考
1 木村義雄 1947年12月~1948年3月 十四世名人
2 渡辺東一 1948年3月~1953年5月
3 坂口允彦 1953年5月~1955年3月
4 萩原淳 1955年3月~1957年3月
5 加藤治郎 1957年3月~1961年5月
6 原田泰夫 1961年5月~1967年5月
7 坂口允彦 1967年5月~1969年5月 再任
8 丸田祐三 1969年5月~1973年5月
9 加藤治郎 1973年5月~1974年7月 再任
10 塚田正夫 1974年7月~1976年12月 永世九段
11 大山康晴 1976年12月~1989年5月 十五世名人
12 二上達也 1989年5月~2003年5月
13 中原誠 2003年5月~2005年5月 十六世名人
14 米長邦雄 2005年5月~2012年12月 永世棋聖・現職で死去
15 谷川浩司 2012年12月~2017年2月 十七世名人
16 佐藤康光 2017年2月~2023年6月 永世棋聖
17 羽生善治 2023年6月~ 十九世名人

羽生善治さんの後を継ぐ次期将棋連盟会長は?

少し気の早い話ですが、羽生善治会長の後を継ぐ次期会長がだれになるのかも予想してみたいと思います。

日本将棋連盟の歴代会長を見ると、上述したように永世名人など永世称号資格保持者が多いことがわかります。特に永世名人は木村義雄十四世名人以降、森内俊之十八世名人以外は全員が会長を務めています。

そして、近年は特に永世称号資格保持者が会長を歴任していることを考えると、次期会長は森内俊之十八世名人が最右翼ではないでしょうか。羽生善治会長があと何期務めるかはわかりませんが、年齢的にも問題ないようと思われます。

次に永世竜王の資格保持者である渡辺明さんも有力な候補として挙げられます。しかし、渡辺明さんは羽生世代の一世代後であることを考えると、やはりその前に1~数人挟んでからという順番になりそうです。

その他では現職の理事や棋士会の会長が次期会長になる可能性もあります。特に棋士会の会長はこれまで2009年の発足以来、4名中3名が会長に就任しています。現会長の中村修さんはすでに60代で2017年から長期に渡って棋士会会長を務めています。

さらに過去の実績からは羽生世代の棋士も挙げられます。すでに会長を務めた羽生善治さんと佐藤康光さん以外もほとんどがタイトル獲得者でA級経験者ばかりです。永世称号資格保持者でなくとも会長の可能性はあるでしょう。

次期日本将棋連盟会長(予想)
本命:森内俊之十八世名人
対抗:渡辺明永世竜王
ダークホース:現職理事、中村修九段(タイトル獲得:王将2期)、羽生世代

将棋連盟会長の報酬と任期、歴代会長、次期会長予想~まとめ

今回は、日本将棋連盟会長の報酬と任期、歴代会長、さらに羽生善治会長の後を継ぐ次期会長も予想してみました。

日本将棋連盟会長の報酬は月額410,000円で、これに通勤手当と年2回のボーナスなどが加わります(月額報酬以外の具体的な報酬金額は不明)。

戦後の日本将棋連盟の歴代会長はこれまで13名が務めており、全員がA級棋士で永世名人など永世称号資格保持者が多いのが特徴です。

羽生善治会長の後を継ぐ次期会長は、本命が十八世名人の資格保持者・森内俊之さん、対抗に永世竜王の資格保持者・渡辺明さん、ダークホースとして現職理事や棋士会会長・中村修九段(タイトル獲得:王将2期)、羽生世代と予想します。

近年の日本将棋連盟会長は永世名人など永世称号資格保持者が多いことから、今後もこの傾向がしばらくは続くことでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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