将棋において棋士ならだれしもが憧れる最高峰のタイトルとされるのが「名人位」です。その中でも特に「永世名人」の称号は、将棋界における最高の栄誉として知られています。
将棋の歴史の中で、この栄誉ある永世名人の称号を手にした棋士は限られており、歴代の永世名人はまさに将棋界のレジェンドと呼ぶにふさわしい存在です。
各時代を代表する天才棋士ともいえる永世名人ですが、これまで何人の棋士が永世名人の資格を獲得しているのでしょうか?
また、名人位獲得数が最も多い棋士も気になります。
今回は、将棋の歴代永世名人は何人なのか、また名人位獲得数をランキングでまとめていきます。
※実力制となってからの永世名人です。
将棋の歴代永世名人は何人?
将棋の歴代永世名人は木村義雄十四世名人、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、谷川浩司十七世名人、森内俊之十八世名人、羽生善治十九世名人の6人です。
将棋の名人位は十三世名人までは世襲制でしたが、十四世名人以降は実力制となっています。そして、実力制となってからは名人位を通算5期獲得すると永世名人の称号を獲得となります。
以前は10年に1人ほどのペースで永世名人が誕生していましたが、近年はややペースダウンしている傾向がみられます。
将棋の歴代永世名人は、以下の6人です。
将棋の歴代永世名人一覧
- 木村義雄(十四世名人)1946年資格獲得
- 大山康晴(十五世名人)1956年資格獲得
- 中原誠(十六世名人)1976年資格獲得
- 谷川浩司(十七世名人)1997年資格獲得
- 森内俊之(十八世名人)2007年資格獲得
- 羽生善治(十九世名人)2008年資格獲得
※2025年4月5日時点
将棋の歴代名人位獲得数ランキング
続いて、将棋の歴代名人位獲得数ランキングを見ていきましょう。
永世名人の資格を持っている棋士が上位を占めているのは当然のことですが、近年では二桁以上名人位を獲得した棋士は現れていません。
1位(通算18期獲得)の大山康晴十五世名人も2位(通算15期獲得)の中原誠十六世名人もすでに引退した棋士ですが、現役棋士との差も大きいことから記録更新はかなり先のことになりそうです。
将棋の歴代名人位獲得数ランキングは、以下の通りです。
将棋の歴代名人位獲得数ランキング
1位:通算18期
大山康晴(1952~1956・1959~1971年度)
2位:通算15期
中原誠(1972~1981・1985~1987・1990~1992年度)
※1977年は名人戦未開催
3位:通算9期
羽生善治(1994~1996・2003・2008~2010・2014・2015年度)
4位タイ:通算8期
木村義雄(1938~1942・1949~1951年度)
森内俊之(2002・2004~2007・2011~2013年度)
6位タイ:通算5期
谷川浩司(1983・1984・1988・1989・1997年度)
8位タイ:通算3期
佐藤天彦(2016~2018年度)
渡辺明(2020~2022年度)
10位タイ:通算2期
塚田正夫(1947・1948年度)
升田幸三(1957・1958年度)
佐藤康光(1998・1999年度)
丸山忠久(2000・2001年度)
藤井聡太(2023・2024年度)
将棋の歴代名人一覧
名人戦は将棋のタイトル戦の中で最も歴史あるタイトル戦ですが、これまでに名人位を獲得した棋士は16人です。(2025年4月6日時点)
以前は長期に渡って名人位に君臨した棋士もいましたが、時代とともに長い連覇は難しくなっている傾向がみられます。
将棋の歴代名人一覧は、以下の通りです。
将棋の歴代名人一覧(実力制)
1938~1946年度(第1期~第5期)木村義雄(実力制初代名人)
※1937・1938・1943~1946年度は番勝負未開催
1947・1948年度(第6・7期)塚田正夫(実力制第二代名人)
1949~1951年度(第8期~第10期)木村義雄
1952~1956年度(第11期~第15期)大山康晴(実力制第三代名人)
1957・1958年度(第16・17期)升田幸三(実力制第四代名人)
1959~1971年度(第18期~第30期)大山康晴
1972~1981年度(第31期~第39期)中原誠(実力制第五代名人)
1982年度(第40期)加藤一二三(実力制第六代名人)
1983・1984年度(第41・42期)谷川浩司(実力制第七代名人)
1985~1987年度(第43期~第45期)中原誠
1988・1989年度(第46・47期)谷川浩司
1990~1992年度(第48期~第50期)中原誠
1993年度(第51期)米長邦雄(実力制第八代名人)
1994~1996年度(第52期~第54期)羽生善治(実力制第九代名人)
1997年度(第55期)谷川浩司
1998・1999年度(第56・57期)佐藤康光(実力制第十代名人)
2000・2001年度(第58・59期)丸山忠久(実力制第十一代名人)
2002年度(第60期)森内俊之(実力制第十二代名人)
2003年度(第61期)羽生善治
2004~2007年度(第62期~第65期)森内俊之
2008~2010年度(第66期~第68期)羽生善治
2011~2013年度(第69期~第71期)森内俊之
2014・2015年度(第72・73期)羽生善治
2016~2018年度(第74期~第76期)佐藤天彦(実力制第十三代名人)
2019年度(第77期)豊島将之(実力制第十四代名人)
2020~2022年度(第78期~第80期)渡辺明(実力制第十五代名人)
2023・2024年度(第81・82期)藤井聡太(実力制第十六代名人)
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将棋の歴代永世名人と名人位獲得数ランキング~まとめ
今回は、将棋の歴代永世名人は何人なのか、また名人位獲得数をランキングでまとめました。
将棋の歴代永世名人は木村義雄十四世名人、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、谷川浩司十七世名人、森内俊之十八世名人、羽生善治十九世名人の6人で、名人位獲得数1位は大山康晴十五世名人の18期、以下、中原誠十六世名人の15期、羽生善治十九世名人の9期と続きます。
時代とともに長い連覇は難しくなってきており、名人位獲得数の記録更新とともに永世名人の誕生も少なくなっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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