将棋において段位は、棋力を示す指標となる役割を果たしています。
段位は棋力があればプロ棋士から女流棋士、アマチュアまで将棋を指す方ならだれでも取得することができます。
しかし、将棋の段位はプロ棋士と女流棋士、アマチュアでは強さも含めて大きな違いがあります。昇段の条件についても同様です。
その違いを一覧で比較すると、わかりやすく一目瞭然です。
今回は、プロ棋士からアマチュアまで将棋の段位一覧と強さの違い、昇段の条件などについてわかりやすくまとめていきます。
将棋の段位一覧と強さの違い
将棋の段位は数字が大きいほど格上(強い)で、逆に級位は数字が小さいほど格上(強い)となります。段位は級位の上にランクされ、1級から初段、さらに二段、三段と上がっていきます。
段級位にはプロ棋士の段位と女流棋士の段級位、アマチュアの段級位の3つがあり、同じ段級位でも強さはまったく異なります。
日本将棋連盟によると、強さの目安としてはプロ棋士の6級はアマチュアの三~五段、女流棋士の2級はアマチュアの二~四段に相当するといわれています。
⇒ 参考:将棋の基礎知識「将棋界について」(日本将棋連盟公式サイト)
将棋の段級位一覧は、以下の通りです。
将棋の段級位一覧【プロ棋士・女流棋士・アマチュア】
- プロ棋士:九段~四段
- 女流棋士:七段~2級
- アマチュア:七段~15級
プロ棋士
将棋のプロ棋士は四段からで、最高段位は九段です。三段以下はプロ棋士養成機関である奨励会員で、最も下で6級(例外として7級もあり)です。
プロ棋士:九段~四段
※参考 奨励会:三段~6級(例外として7級もあり)
女流棋士
将棋の女流棋士は2級からで、最高段位は七段です。その下には奨励会に相当する女流棋士育成機関の研修会があります。
プロ棋士の最高段位である九段の棋士は多いですが、女流棋士の最高段位である女流七段は清水市代さんのみです。(2025年1月25日時点)
プロ棋士:七段~2級
※参考 女流棋士育成機関として奨励会に相当する研修会
アマチュア
将棋のアマチュア棋士の段級位は、最高段位の九段から15級まで非常に幅広くなっています。しかし、七段以上は特例の扱いになっているため、実際には六段が最高段位です。
アマチュアのトップクラスには年齢制限などの理由により、プロ棋士になれなかった元奨励会員も多く、逆に級位者となると初心者もいるため、実力差はプロ棋士や女流棋士に比べて非常に大きいといえます。
アマチュア:九段~15級
※七段以上は特例扱い
将棋の段位~昇段の条件一覧
続いて、将棋の昇段・昇級の条件を見ていきましょう。
昇段・昇級の条件はプロ棋士と女流棋士で大きく異なりますが、公式戦勝ち数や竜王戦・順位戦などタイトル戦や棋戦での成績で決まるのは共通しています。
将棋のプロ棋士・女流棋士の昇段・昇級の条件には、主に以下の5つの条件があり、それぞれの段級位ごとに細かく規定されています。
将棋の昇段・昇級の主な条件
- 公式戦勝ち数
- 竜王戦昇級
- 順位戦昇級
- タイトル獲得/タイトル挑戦
- 棋戦優勝
一方、アマチュアの段級位は、東西の将棋会館道場やインターネット・雑誌などの認定問題、プロ棋士などの推薦、アマチュアの将棋大会で所定の成績を収めるなどして資格を得た上で日本将棋連盟に免状・認定状の発行を申請することで取得できます。
このようにアマチュアの場合は、プロ棋士と女流棋士の昇段の条件とは大きく異なります。
将棋の段位一覧【プロ~アマチュア】と昇段の条件~まとめ
今回は、プロ棋士からアマチュアまで将棋の段位一覧と強さの違い、昇段の条件などについてわかりやすくまとめてきました。
将棋の段級位一覧は、以下の通りです。
プロ棋士:九段~四段
女流棋士:七段~2級
アマチュア:七段~15級(七段以上は特例扱い)
強さの目安としてはプロ棋士の6級はアマチュアの三~五段、女流棋士の2級はアマチュアの二~四段に相当するといわれています。
また、将棋の昇段・昇級の条件としてはプロ棋士・女流棋士の昇段・昇級の条件には、主に以下の5つの条件があります。
公式戦勝ち数
竜王戦昇級
順位戦昇級
タイトル獲得/タイトル挑戦
棋戦優勝
アマチュアの場合はプロ棋士・女流棋士の昇段の条件とは異なり、東西の将棋会館道場やインターネット・雑誌などの認定問題、プロ棋士などの推薦、アマチュアの将棋大会で所定の成績を収めるなどして資格を得た上で日本将棋連盟に免状・認定状の発行を申請することで取得できます。
プロ・アマを問わず、段級位は棋力の目安となり、昇段は将棋へのモチベーションを高める大きな要素といえるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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