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将棋の反則負け一覧!プロもやってしまった珍しい実例も紹介!

スポーツなどの競技には将棋も含めて、それぞれルールがありますが、時には反則を犯してしまい、反則負けを喫することがあります。

将棋の場合、初心者のうちは駒の動き方を覚えるのに必死だと思いますが、徐々に反則負けを覚えることも必要になってきます。

ここでは将棋の反則負けを一覧でわかりやすくまとめています。

また、反則負けはアマチュアだけでなく、プロの対局でもしばしば起こります。プロ棋士ならではのアマチュアには思いもよらないような珍しい反則負けの実例も紹介していきます。

今回は、将棋の反則負け一覧やプロもやってしまった珍しい実例などを見ていきます。

将棋の反則負け一覧

将棋で反則負けとなった場合、対局者はすぐに投了しなければなりません。

また、反則に気づかずに対局が続行された場合は反則が行われた時点に戻して反則負けが成立します。終局時点の勝敗に関係なく、反則した対局者の反則負けとなります。

日本将棋連盟には対局規則があり、反則負けのルールも細かく規定されていますが、ここでは代表的な反則負けを一覧で紹介します。

参考 ⇒ 公益社団法人 日本将棋連盟 対局規則【第10条】反則

代表的な将棋の反則負け一覧は、以下の通りです。

代表的なな将棋の反則負け一覧

  • 二歩(にふ)
  • 打ち歩詰め
  • 王手放置
  • 動けないところに駒を進める・打つ
  • 二手指し
  • 待った
  • 時間切れ
  • 連続王手の千日手

二歩(にふ)

同じ対局者がすでに歩兵が配置されている筋(縦の列)に持ち駒の歩兵を打つことを「二歩(にふ)」といいます。ただし、と金(成った歩兵)が配置されている筋に持ち駒の歩兵を打つことは禁じ手ではありません。つまり、先手・後手ともに同じ筋には歩兵は1枚までしか存在してはいけないことになります。極めて初歩的でポピュラーな禁じ手ですが、プロ・アマ問わず将棋の反則の中で最もよく見かける反則のひとつです。

打ち歩詰め

持ち駒の歩兵を打って王手をかけることは反則ではありませんが、相手の王将を詰みの状態にしてしまうことは「打ち歩詰め」という反則負けとなります。ただし、盤上にある歩兵を動かして相手の王将を詰みにするのは禁じ手ではありません。また、相手の王将が即詰みの状態になっていても、歩兵を打った瞬間に詰みでなければ「打ち歩詰め」とはなりません。なお、プロの対局で「打ち歩詰め」で反則負けになった例はこれまでありません。

王手放置

王手をかけられたなら王将を逃げるなど、王手を防ぐ手を指す必要があります。しかし、気づかないなどして、王手を防ぐ手を指さなかった場合を「王手放置」といいます。もちろん、反則負けとなりますが、この他、自分の駒を動かした(自分で王手をかけた)ことによって王手がかかってしまった状態も反則負けです。ちなみに王手をかけた時、「王手」と言わなければならないというルールはありません。

動けないところに駒を進める・打つ

盤上にある駒を動けないところに進めてしまった場合は反則負けとなります。例として、角行は斜めに進めますがずれたマス目に動かしてしまったり(筋違い)、また成ることができないのに成ってしまった場合などがあげられます。また、桂馬以外は駒を飛び越えても反則負けです。

また、盤上の駒や持ち駒を動かすことのできないところに動かしてしまったり打ってしまった場合も反則負けとなります。例えば、敵陣一段目に戻れない駒(歩兵・香車・桂馬)を打ってしまった場合などがあげられます。桂馬は敵陣二段目に打つのも禁じ手です。

二手指し

相手の手番であるにもかかわらず、同じ対局者が二手連続で指してしまうことを「二手指し」といい、反則負けとなります。また、後手なのに初手を指してしまった場合も同様です。「二手指し」はプロの対局で見られる反則負けの中でも比較的多いほうです。

待った

指してしまった後にその指し手を取り消すことを「待った」といい、反則負けとなります。「二歩」とともにポピュラーでよく知られた禁じ手ですが、大会以外のアマチュアの将棋では「待った」をして継続して指すこともよくあります。

時間切れ

持ち時間、または秒読みの時間内に指さなかった場合は「時間切れ」の反則負けとなります。他に切れ負けと呼ばれたりもします。また、対局者自身が対局時計のボタンを押す場合、指す前に押した対局者は反則負けで、ボタンを押す手は着手と同じ手(右手で着手したなら右手)で押さなくてはなりません。

連続王手の千日手

同一局面が4回出現した状態を千日手といいますが、先手か後手のどちらかが王手の連続だった場合は「連続王手の千日手」となり、王手を続けた対局者が反則負けとなります。反則負けにならないようにするには王手を続けている対局者が手を変えなければなりません。

将棋の反則負け~プロもやってしまった珍しい実例

ここまでは代表的な将棋の反則負けを一覧で見てきました。

反則負けはこれまでプロの対局でも実際にありました。プロの反則負けの内訳は「二歩」や「二手指し」が多いですが、ここでは珍しい反則負けの例を見ていきましょう。

プロ棋士ならではのアマチュアでは考えられないような反則負けも見られます。

「後手番の初手指し」

2022年12月22日 第81期順位戦B級1組10回戦
先手・近藤誠也七段 vs 後手・千田翔太七段戦、など

後手にもかかわらず千田翔太七段が初手に「△8四歩」を指し、反則負けとなりました。順位戦は組み合わせ抽選の時に先手番・後手番もいっしょに決まるため、振り駒は行わないので勘違いしていたのでしょう。対局が始まる時の記録係の「近藤先生の先手で始めて下さい」という声も集中していて聞こえなかったことになります。この他にも「後手番の初手指し」はこれまでに何度か例があります。

「持ち駒を成り駒の状態で打った」

1998年7月1日 第6期銀河戦Aブロック22回戦
先手・島朗八段 vs 後手・丸山忠久八段戦、など

島朗八段が持ち駒の銀将を裏返した状態(成銀)で打って反則負けとなりました。テレビ棋戦である銀河戦では表・裏とも一文字の駒を使用しており、金将と成銀の書体が似ていたため(本人談)見間違えたとのことです。

「相手の駒を取った後、別の場所に駒を動かした」

2007年4月17日 第20期竜王戦ランキング戦6組・準々決勝
先手・糸谷哲郎四段 vs 後手・戸辺誠四段戦

糸谷哲郎四段が8八の王将で7八の馬を取る時、事件は起きました。先に自分の駒台に馬を置いた後、自分の王将を8七に置いてしまい反則負けとなりました。原因不明の反則負けですが、推察するに読みの中に8七に王将が動く変化を読んでいたのかもしれません。

「自分が取った駒を相手の駒台に乗せた」

2001年5月奨励会例会
先手・糸谷哲郎三級 vs 後手・佐藤天彦一級戦

糸谷哲郎三級が取った駒(銀将)を相手の駒台の上に置いてしまい反則負けとなりました。これも通常は考えられない反則負けですが、棋譜並べの癖が出たと言われています。確かに棋譜並べの時には相手の駒台の上に駒を置きますが、糸谷プロらしい常人の想像を超える反則負けといえるのではないでしょうか。

「盤上から駒台に移ってしまった香車を持ち駒として使用」

1974年第1期女流名人戦・挑戦者決定戦
関根紀代子二段 vs 寺下紀子二段戦

関根紀代子二段が盤上から駒台に移ってしまった香車を持ち駒として使用し、反則負けとなりました。対局当日、風邪を引いていた関根紀代子二段はゆったりとしたセーターを着ていましたが、対局中にセーターの袖に香車を引っ掛けて落としてしまいました。そのまま元の位置に戻せば何の問題もなかったのですが、落とした香車を持ち駒として使ってしまいました。魔が差したとしか言いようがない反則負けといえます。

※段位・肩書きは対局当時のものです。

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将棋の反則負け一覧とプロもやってしまった珍しい実例~まとめ

今回は、将棋の反則負け一覧やプロもやってしまった珍しい実例などを見てきました。

将棋で反則負けとなった場合、対局者はすぐに投了しなければなりません。代表的な将棋の反則負け一覧は、以下の通りです。

代表的なな将棋の反則負け一覧
二歩(にふ)
打ち歩詰め
王手放置
動けないところに駒を進める・打つ
二手指し
待った
時間切れ
連続王手の千日手

プロもやってしまった珍しい実例としては「後手番の初手指し」「相手の駒を取った後、別の場所に駒を動かした」「自分が取った駒を相手の駒台に乗せた」など、アマチュアでは考えられないような反則負けも見られます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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