ともに中学生でプロ棋士になり天才と呼ばれ、時代の寵児となったのが羽生善治さんと藤井聡太さんです。
将棋では新旧の天才棋士でもあり最強棋士と呼べる存在ですが、どっちが強いのかは将棋ファンならずとも気になるところです。両者の対戦成績はどうなっているのでしょうか?
若くしてタイトルを獲得するなど共通点も多い両者ですが、その他、タイトル獲得数などを比較すると改めて両者の強さや凄さが浮き彫りになりました。
今回は、羽生善治vs藤井聡太の対戦成績などから、どっちが強いのか比較してみたいと思います。
羽生善治vs藤井聡太の対戦成績
羽生善治vs藤井聡太の対局はこれまで16局あり、対戦成績は藤井聡太さんの14勝3敗です。(2024年11月6日時点)
意外にも同じ天才棋士同士とは思えないほど対戦成績は一方的になっており、明暗がはっきりと出ています。
対局数はそれほど多いわけではありませんが、若い藤井聡太さんが伸び盛りであることを考えると、この差を詰めていくのはいかに羽生善治さんといえども容易なことではないでしょう。
羽生善治vs藤井聡太の対戦成績は、以下の通りです。
羽生善治 3勝-藤井聡太 14勝
※2024年11月6日時点
羽生善治vs藤井聡太の対戦成績~戦型
戦型は振り飛車が1局のみで、両者が居飛車党であることを考えると、妥当なところではないでしょうか。
居飛車の様々な戦型が偏りなく指されているという印象です。今後、振り飛車が指されないことはないとはいえませんが、戦型としてはこの傾向が続くことが予想されます。
羽生善治vs藤井聡太の戦型は、以下の通りです。
横歩取り:3局
矢倉:2局
相掛かり:2局
角換わり:6局
一手損角換わり:1局
雁木:2局
振り飛車:1局
※2024年11月6日時点
羽生善治vs藤井聡太の対戦成績~タイトル戦
羽生善治vs藤井聡太のタイトル戦(番勝負)での対戦成績は、どうでしょうか?
両者のタイトル戦(番勝負)での対局は、2022年の第72期王将戦七番勝負のみです。(2024年11月6日時点)
多くのファンが待ち望んでいるタイトル戦(番勝負)での対戦でしたが、結果は藤井聡太さんが4勝2敗で王将位の初防衛に成功しました。
今後、さらにタイトル戦(番勝負)での対戦が期待されるところです。
羽生善治 0勝-藤井聡太 1勝
2022年・第72期王将戦七番勝負⇒4勝2敗で藤井防衛
※2024年11月6日時点
羽生善治vs藤井聡太の対戦成績~全対局勝敗一覧
羽生善治vs藤井聡太の対局日・戦型など
2024年3月10日
第3回NHK杯本戦トーナメント・準決勝(雁木)
先手・羽生善治●-〇後手・藤井聡太
2023年8月10日
第31回銀河戦本戦トーナメント・Hブロック11回戦(角換わり)
先手・藤井聡太〇-●後手・羽生善治
2023年6月28日
第71期王座戦王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝(角換わり)
先手・藤井聡太〇-●後手・羽生善治
2023年3月11日・12日
第72期王将戦七番勝負第6局(角換わり)
先手・羽生善治●-〇後手・藤井聡太
2023年2月25日・26日
第72期王将戦七番勝負第5局(相横歩取り)
先手・藤井聡太〇-●後手・羽生善治
2023年2月9日・10日
第72期王将戦七番勝負第4局(角換わり)
先手・羽生善治〇-●後手・藤井聡太
2023年1月28日・29日
第72期王将戦七番勝負第3局(雁木)
先手・藤井聡太〇-●後手・羽生善治
2023年1月21日・22日
第72期王将戦七番勝負第2局(相掛かり)
先手・羽生善治〇-●後手・藤井聡太
2023年1月8日・9日
第72期王将戦七番勝負第1局(一手損角換わり)
先手・藤井聡太〇-●後手・羽生善治
2022年12月8日
第48期棋王戦敗者復活戦決勝(角換わり)
先手・羽生善治●-〇後手・藤井聡太
2022年9月23日
将棋日本シリーズJT杯2回戦(横歩取り)
先手・藤井聡太〇-●後手・羽生善治
2021年11月9日
第71期王将戦挑戦者決定リーグ戦(矢倉)
先手・羽生善治●-〇後手・藤井聡太
2020年9月22日
第71期王将戦挑戦者決定リーグ戦(横歩取り)
先手・藤井聡太●-〇後手・羽生善治
2020年7月4日
第28回銀河戦本戦トーナメント・Cブロック11回戦(三間飛車)
先手・藤井聡太〇-●後手・羽生善治
2020年2月18日
第61期王位戦挑戦者決定リーグ戦(角換わり)
先手・藤井聡太●-〇後手・羽生善治
2019年10月21日
第69期王将戦挑戦者決定リーグ戦(相掛かり)
先手・羽生善治●-〇後手・藤井聡太
2018年2月17日
第11回朝日杯本戦トーナメント準決勝(矢倉)
先手・藤井聡太〇-●後手・羽生善治
羽生善治と藤井聡太のどっちが強いのか比較
続いて、羽生善治さんと藤井聡太さんのどっちが強いのか、タイトル獲得数などから比較してみます。
両者の対戦成績だけ見れば、藤井聡太さんのほうが強いのは明らかでしょう。しかし、両者の20歳の頃や全盛期などを比較してみた場合は、どうでしょうか?
羽生善治さんは19歳で初タイトルの竜王を獲得し翌年失冠したものの、新たに棋王を獲得し20歳時点ではタイトルは棋王1冠のみでした。
対して藤井聡太さんは17歳で初タイトル(史上最年少)の棋聖を獲得してからタイトルを失うことなく次々と奪取していき、21歳で全八冠を制覇しています。21歳時点での比較では藤井聡太さんに軍配が上がると見ていいでしょう。
一方、キャリアを通しての比較となると、タイトル獲得通算99期、永世七冠の達成など、現時点では全盛期を通過した羽生善治九段にやや軍配が上がります。
しかし、20代前半にしてタイトル獲得通算25期、全盛期がこれから訪れることを考えると、藤井聡太さんが羽生善治さんの記録を塗り替えていく可能性は低くありません。
棋士の全盛期の寿命が以前ほど長くはないことから、記録更新は簡単なことではありませんが、現在の藤井聡太さんの活躍を考えると大いに期待できるでしょう。
羽生善治と藤井聡太のどっちが強いのか比較表
羽生善治 | 比較項目 | 藤井聡太 |
1970.9.27 | 生年月日 | 2002.7.19 |
15歳 | プロ入り | 14歳 |
19歳2か月 | 初タイトル | 17歳11か月 |
99 | タイトル獲得数 | 25 |
46 | 一般棋戦優勝 | 10 |
7 | 永世称号 | 2 |
※2024年11月6日時点
羽生善治vs藤井聡太の対戦成績~まとめ
今回は、羽生善治vs藤井聡太の対戦成績などから、どっちが強いのか比較してみました。
羽生善治vs藤井聡太の対戦成績は、藤井聡太さんの14勝3敗です。(2024年11月6日時点)
どっちが強いのかという比較では、対戦成績や20代前半での比較では藤井聡太さんが強いといえますが、全盛期や過去の実績では羽生善治さんが上といっていいでしょう。
これから全盛期を迎える藤井聡太さんには羽生善治さんの記録を塗り替えていけるかどうか、記録更新が期待されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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